認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
平成18年4月の改正介護保険法施行に伴って導入された地域密着型サービスの一つです。認知症の方が、家庭的な雰囲気の中5~9人で共同生活を送りながら、入所による日常生活の介護を受けるサービスです。居室(原則個室)・居間・食堂・浴室などがあり、家事をスタッフと一緒に行うなど役割を持つことで、認知症の進行を緩和し要介護状態になることを予防します。
介護保険の利用料の他に、食費・部屋代・日常生活費など利用に応じて実費が必要になります。事業所の体制による加算がつく場合もあります。また地域密着型サービスは、事業所の指定や指導監督を市町村で行うため、原則として事業所のある市町村在住の方が対象となります。
要介護1~5の認知症の方が対象です。要支援2の方のみ介護予防認知症対応型共同生活介護の対象となります。
1か月の料金のめやす(介護保険自己負担1割の場合)(平成30年4月現在)
- 介護保険自己負担およそ24,024円~27,401円程度
- 部屋代およそ60000円程度~
- 食費(1食)およそ600~900円程度
- 日常生活費・おむつ代など適宜
合計15~20万円程度
介護保険自己負担は加算・地域によっても異なります。
居室は原則として個室です。それぞれ自宅から思い出の品や家具を持ち込んで、落ち着いた空間にしています。そのほかに、共有リビング、浴室、トイレ、洗面所などの設備があります。
朝食後、リビングで体操や歌、おしゃべりでゆったりと過ごします。
洗濯物を干したり、畳んだりもします。長年の主婦としての腕の見せ所です。
花や植木をうえたり、水やりをしたり思い思いに自分の役目や好きなことに取り組みます。
午前中はお天気が良ければ近所の公園まで散歩します。公園ではうたを歌ったり、歩行訓練をします。
盛り付け、配膳も職員と一緒に行います。今日は利用者がきざんだ野菜たっぷりのお好み焼きがメインです。
談笑しながら食べる食事はまた格別です。食後は、趣味の習字や読書、短歌、昼寝など自由に過ごします。
今日は皆で楽しみにしている社交ダンスの日です。ボランティアで来てくださるダンスの先生のリードで、一瞬にして若く華やかな独身時代に戻ります。